中小企業DX失敗例 スモールスタートって何?今ドキのプロジェクト進行とは?
私は前職が上場企業のSEということで、現職の中小企業ではエンジニア職ではありませんが、社内システムに関する業務にも従事しています。
コロナ禍でWebの重要性を猫でも感じ始めたころ、
「Webをするんだ!」
というGoogle翻訳したんかっていうような日本語の指令が出ました。
Webに力を入れる、といっても選択肢は無数にある中、私はリスティング広告とランディングページに目をつけました。
その辺の詳細は以下の別記事をご覧ください。
https://matsublog2021.hatenablog.com/entry/2021/06/25/220524
リスティング広告とランディングページを「24時間365日働ける営業」と称して、新規案件の獲得をしましょう!という内容の提案書を作成し、いざプレゼンに挑んだときのお話を今回は記します。
私の提案
リスティング広告とランディングページの運用をするにあたって、私は出来るだけ速く公開して、効果測定しながら進めていくために、最小限必要なものをリストアップしました。
そのためにまず行ったのは、予算度外視したフルパッケージの運用図を書くことです。
思いつく限りWebマーケティングに活用できるものをリストアップし、それらを線で結び、運用図を作りました。
次に、その中から絶対に無くてはいけないものや無料でも用意できるものに絞っていきました。これはスモールスタートという考え方に基づいています。スモールスタートについては以下の記事に書いています↓
https://matsublog2021.hatenablog.com/entry/2021/07/07/214839
その結果、以下のようなプランを立てました。
集客
Googleの広告アカウントを取得して、月10万程度からリスティング広告に出稿。代理店挟まないので手数料かからないし、自分たちでキーワードや単価を変えながらPDCA回しやすいので、データが取りながら最適解を探していこうと考えていました。
他には、ブログやSNSなど、無償で使えるツールを定期更新していくことも検討しておりました。
販促
有償または無償:ランディングページ
ランディングページは色々調べた結果、テンプレートがあちこちに落ちてたり、ペライチのように簡単にランディングページを作れるサービスがあったり、品質はともかく、作るだけなら無償で作れることがわかりました。ただし、製作はスキルが必要なので、ここは外注もありかな、とリスティング広告だしたら無償でランディングページ作ってくれる業者などをリストアップしておきました。
玉砕
プレゼン準備を終え、いざプレゼン本番を迎えました。
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結論:よくわからないから電通とか博報堂とか有名なところに丸投げしよう!
水泡と化す、を辞書で引くと載っている例文ですか?
以下、最高決裁者とのやり取りです。
「それだとノウハウも残らないし、うまくいくかどうかは一発勝負のギャンブルみたいになりますよ?」
「何でもプロに任せておけば大概は問題ない」
「予算だせるんですか?」
「そこを抑えるのも君の仕事だろ?」
馬の耳に念仏を唱え続けるのはもうやめよう、と思い、プレゼンは終了しました。
馬にもわかるプレゼンにしなかった私の責任です。
上司はこの規模の仕事を電通が受けてくれるか悩んでましたが、問題はそこじゃない!
とりあえず現実路線で何社かWeb広告の代理店などをリストアップし、RFPのようなものを出して、業者を選定することにしました。
まとめ
プレゼンの反省点として、詳細を説明し過ぎたのかな?と思いました。
細かいことを言われるとキャパを超えて、そんなに難しそうならプロに任せろ!という流れになってしまいました。
大したことないんで、こっちでやりますねー、くらい流しておけば良かったんだと思います。
わかってくれない!と人のせいにしても、そこは自分の力でどうにかできる部分ではないので、無理矢理にでも自分の悪かった部分を見つけることにしています。そうでもしないと、この仕事は進みません。
わからないけど、経験と勘に基づいて何か言いたいのが経験と勘の時代に成功した経営層です。成功体験があるので、簡単には覆らないので、覆す方法ではなく、うまく騙す方法を考えるのも必要そうです。