中小企業DXできたらな計画

KPIとKGI 〜例えで理解する正しい使い方〜

アルファベット3文字語って世の中にすごく多いですよね。
CRM, LTV, KPI, KGI......
十分な知識がないと、一つの記事を読むのに、いちいち調べないと読めません
しかし、調べてみると、アルファベット3文字語を新たなアルファベット3文字語で解説されており、どんどん深みにハマるケースもあります。
このアルファベット3文字語のことを個人的には「意識高い系語」=イタ語と呼ぶことにしています。

https://matsublog2021.hatenablog.com/entry/2021/07/08/221202

以前、このブログ内でCRMとLTVについて、
クリームパンを例に説明してみました
今回も出来るだけわかりやすい形で難しい用語の説明をしてみます!

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KPIとは?

KEY
PERFORMANCE
INDICATER
の略で、
日本語では
「重要業績評価指標」
と訳されています。

何かキャンペーンとかプロジェクトを動かす際に、うまくいってるかどうかを測るための指標です。

見積を何件提出したか
商談は何件あったか

などアクションの数を示すものです。

KGIとは?

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似て非なる言葉にKGIというものがあります。
KEY
GOAL
INDICATER
の略で、
日本語では
「重要目標達成指数」
と訳されています。

こちらは、

売上は何円だったか
何件成約したか

など、結果数値になります。

KPIとKGIの使い方〜パン屋さんの例〜

ここまでの説明で、大枠は捉えられるかもしれませんが、
我ながら、やはり曖昧です。

そこで、パン屋さんを例に見てみましょう。

とあるパン屋さんは7月は「初夏のパン祭り」と謳い、1か月のキャンペーンをすることにしました。
目標は月の売上100万円です。
この100万円という金額がKGIにあたります。

100万円という目標を達成するために、以下のアクションを考えました。

  • ビラ配り:1000枚

これらがKPIになります。
広報担当は1000枚のビラを配るために、どこで配るのか、いつ配るのかなど、配り方の検討に励みます。

さて、7月に入り、キャンペーンが始まりました。
広報担当は街に出てビラを配ります。

7/10、思ったより売上が伸びていません。
KPIを確認すると、まだ150枚しか配れていません!
担当に確認すると配ろうと思ったエリアが思いのほか人通りが少なかったとのことでした。
そこで、翌日からは配布エリアを変えることにしました。
翌日からは、1日の配布枚数を記録および報告することにして、順調に配れていることを確認しました。

7/31になり、いよいよ売上の確認の時が来ました。
さて、気になる結果は!?
100万円達成です!
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途中でKPIを見直し、方法を変えたのが功を奏しました!

なぜKPIが必要か〜目標を明確に〜

なぜKPIを設定するのか、
それは誰が何をすればいいのかを明確にするためです。

先ほどのパン屋さんの例では、
「広報はビラを配りましょう!」
っていうのが明確でした。
そのため、途中でうまくいかなかったとき、
「どうやったらもっとビラを配れるか」
に改善方向を限定することが出来ました。
もしKPIがなければ、
SNSでの宣伝に切り替えましょう!」
「価格を下げて呼び込みましょう!」
「目玉となる新商品が必要です!」
とか、バラバラな意見が出てしまいかねません。

KPIの正しい設定方法

行動をぶれさせないのがKPIなので、このKPIは確実に効果的なものである必要があります。
その指標として、SMARTといわれる考え方があります。

SPECIFIC 明確に

内容が曖昧だと頑張る方向が見えてきません。例えば、
「広報は本気で頑張りなさい!」
ではいけない、ということで、
何をやるのか、を明確にしましょう!

MEASURABLE 計測可能

簡単に言うと、数値目標にしましょう、ということです。
「接客担当は元気よく笑顔で挨拶しましょう」では、数値化できないため、問題が発生しているのかどうか計測できません。
パン屋さんの話では1000枚と決めていたので、ペースが順調かどうかを判断できた、ということです。

ACHIEVABLE 達成可能

例えば、
「ビラ配りは1億枚!」
と言われると、配れる気がせず、むしろモチベーションは下がってしまいます。頑張れば出来るかも、くらいの数値を見極めて定めるのが大切です。

KGIと密接な因果関係があるものでないと意味がありません。
「一日三善」
良い行いはきっと実る!
みたいな目標は達成したとしてもKGIへの影響は測れません。

TIME BOUNDED 適時性

簡単に言うと、期限です。
いつまでに、が定かでないと後回しになりかねないので、いつまでにやらなければいけないのかは明確にしておくのが得策だということです。パン屋さんの例では、キャンペーンが7月いっぱいなので、7月中に、というのが明確でした。

まとめ

KPIは誰がいつ何をする、の数値目標
KGIは売上などの結果目標
KPIはKGIを達成するために設定する