中小企業DXできたらな計画

スモールスタート!

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Think big,start small,scale fast

これはGoogleの掲げるプロジェクト進捗の秘訣みたいなものです

簡単に言うと、

構想は大きく
最小範囲で始めて
ガンガン拡張していく

ということです

今回は各フェーズごとに、中小企業あるあるを用いて、プロジェクトの失敗例を説明したいと思います

Think big

たとえば新しい商品を開発したい、という場合

今できる範囲で考えるのではなく、思いつく最良のものを検討する

既存の技術や法令を前提として考えると、
これはできない
これは法に触れる
とか考えて思想を制限してしまう

Google
技術がないなら創ればいい
法令なんて変えてしまえばいい
くらいに考えていて、
まずは思想に制限を加えずに
ベストを考える

一方で、
失敗するケースでは、
持っている技術の範囲内で
ルールの範囲内で
そんな制限付きで考えるので
既存のものに毛の生えたくらいのものしか出来てこない
現行品よりベターなものにとどまってしまう

以下、中小企業勤務の私の経験談です。
新しいパッケージソフトウェアを作ることになったときに
ブラウザソフトにしようという提案がありました
複数拠点で使うユーザーを想定して、
インストールが一箇所で済むブラウザソフトは需要があるだろう、ということでした
クラウドじゃないのはご愛嬌

しかし、その案はその場で却下されました

Webアプリケーションを作ったことがあるエンジニアが社内にはいない

それが1番大きな理由でした

でも、それでは金輪際、Webアプリケーションを作ったことがあるエンジニアが入社しない限りは、
うちの会社はWebアプリケーションを作れないことになります。

多分、Googleならこう考えるでしょう

「Webアプリケーションを作ったことがあるエンジニアを雇えばいい」

あるいは

「Webアプリケーションを作ったことがあるエンジニアになればいい」

出来ない理由を数えるのではなく、
出来るようになる方法を考える!

Start small

いきなり多額の投資をしてギャンブルにでるのではなく、
少しずつ実証実験(PoC)などを繰り返し、
データをとっていく
とれたデータをもとに、次にどこに注力すべきか、など次フェーズの検討をする!

開発手法におけるアジャイル開発と似たような考えだと思います。

大きな構想だからこそ、着実にデータをとり、PDCAが必要なんです!

私の経験談@中小企業
うちの会社でもそろそろWebマーケティングに力を入れないといけないなー
ってなった頃、
取り急ぎ、無料のテンプレートなどを利用してランディングページを作成し、
リスティング広告は最低限の上限金額からスタートしましょう、と提案しました。
実際にどれくらいの集客効果があるのかはやってみないと分からないので、
その先にランディングページから実際に問い合わせなどもらえるかはさておき、
リスティング広告を使って集客効果を測定しましょう、という趣旨でした。

この提案は3秒で却下されました。

大手の広告代理店でも捕まえて、どかっと投資すれば良いんだ!
ランディングページも無料なものだとクオリティが知れてる
プロに丸投げするのが1番だ!

そこからは信頼できる業者を探し、
ランディングページの作成、校正、問い合わせフォームの作成、広告設定の打ち合わせなどを業者と進め、リスティング広告運用開始までは結局9ヶ月かかりました
さらに、集客効果はそれなりにあるもランディングページからの問い合わせは少なく、
ランディングページのマイナーアップデートも試したいけど、
業者が作ったものなので簡単には触れません

最初に集客効果とか訪問者の傾向が掴めていれば、ランディングページの作り方も変わったいただろうに。。。
ノーデータで推定だけでデザインしたものはギャンブルのようなもので、今回は負けたといえるかもしれません。

良いものを作るにはデータが必須!

Scale fast

最後は素早く展開しろ!です。

スモールスタートでデータを蓄積し、
勝ちパターンを見つけたら、
すかさずそれに注力しなさい!

っていう感じでしょうか。

スモールスタートをきって、
やりながら検証していくなかで、

あの業界がアツいぞ?

とか、

こんなサービスがまだ市場にない

とかを見つけたら、
そこに注力してスピーディーに商品開発や販売戦略を展開していきましょう!
競合に取られる前に、
まだブルーオーシャンな内に、
さっさと自分たちのフィールドにしてしまいましょう!

そして中小企業の失敗例です。
8年くらい前、とあるサービスの構想で特許を取得しました
当時にインターネットなどで競合を探した限りでは似たようなものはあっても、
そのサービスは優位性が高そうでした。
8年経った今、そのサービスはまだ完成していません

このサービス開発を主担当する人はおらず、
みんな兼任。
さらに仕様変更を何度も繰り返し、
細かい条件分岐やイレギュラーへの対応案に何度も頭を悩ませ、
そんなこんなで8年経ちました

改めて市場調査すると、
似たようなサービスは増えて、
OSSまで提供されていて、
うちの優位性は消え去っていました。。😭

もっと早く形にして、
世に出せていれば、
業界のデファクトスタンダードになっていたかもしれません。

まとめ

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夢は最初に語る!
夢へは一歩ずつ近寄る!
夢への道は進路変更してもよし!
夢の形がハッキリ見えたら一気に駆け抜けろ!