サブスクって何?怪しくない?【文系にもわかる簡単解説】
昨今、色々なサービスがサブスク化していますよね。
音楽や動画、車、子供のおもちゃ、生ビールにお花など、ありとあらゆるものがサブスクで便利にてに入ります。
音楽や動画など無形のものに関してはCDやDVDを借りるよりも圧倒的に安く享受することができます。
利用されているか他は多いのではないかと思われますが、
こういう風に思ってしまったことはないでしょうか?
「なぜこんなに安いのか」
「あやしい。詐欺じゃないか。」
確かにそう思ってしまうほどの価格破壊をサブスクはもたらしました。
詐欺とまでは言わなくとも、サブスクとは何か、を正しく認識されていないケースは多々あります。
先日、私の勤め先でも「期間限定サービス」や「レンタル」といった少しニュアンスの異なる認識がされていることがわかりました。
今回は、サブスクとは何か、を例えを使いながら説明したいと思います。
また、サービスによっては、
「サブスクなのに安くない」
と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
サブスクとは何か、それが分かればその謎も解けます。
この記事はこういう方にオススメ!
- サブスクを利用しているが意味はよくわかっていない
- サブスクへの申し込みを躊躇している
- 理解の低い上司や子どもに説明したい
サブスクとは何の略?
サブスクとは
「サブスクリプション(subscription)」
の略です。
日本語にすると「登録」です。
つまり、サブスクとは「購入」ではなく「登録」であり、言い換えるなら「会員限定サービス」です。
「モノ」ではなく「サービス」の入手
音楽配信の例で考えてみましょう。
「月額1000円聞き放題」というサービスに申し込んでいる会員が手に入れることができるのは曲そのものではなく、「曲を聞く権利」です。
CDを購入した場合と微妙にニュアンスが異なります。
ある曲のCDを購入した場合、そのCDの所有者は言うまでもなく購入者です。
しかし、サブスクでダウンロードした場合、その曲ファイルの所有者はサブスク提供側です。
どちらのケースも音楽が聞けることには変わりありません。
では、何が違うのでしょうか?
それは配信停止の時に顕著になります。
アーティストがサブスク配信停止をした場合、CD購入者は引き続きその曲を聞くことができますが、サブスクからダウンロードした人は聞けません。
なぜなら、その曲を購入したわけでなく、聞く権利を入手していただけなので、配信が止まれば聞けないし、それに文句を言うこともできません。
CDという「モノ」を買うことと異なり、サブスクとは提供側の「サービス」を受けることです。
サブスクは安い?
勘違いしがちですが、あらゆるサブスクサービスがモノを買うより安いわけではありません。
安くなるサービスもあれば高くなるサービスもあります。
どういうケースで安く、どういうケースだとそうでないのかを説明します。
サブスクの方が安いケース:デジタル
大まかにいって、デジタル関係はサブスクの方が安くなります。
それはデジタルは複製・共有が簡単にできるためです。
前述のような音楽配信の場合、一つの音楽ファイルがサブスク提供社のサーバーに保存されており、そのファイルを登録者全員で共有する形になります。
そのため、一人辺りの負担額が小さいため、利用料は安くなります。
音楽だけでなく、動画や漫画などのデジタルファイルの利用も同様です。
デジタルが配りやすいので安いのです。
サブスクでも安くならないケース:デジタルでない
サブスクで安くなるのがデジタル
ということは、安くならないのはデジタル以外の「モノ」を扱うサブスクです。
例えば、花を定期的に配送してくれるサブスクがあります。
花は利用者一人につき1セット用意する必要があります。
デジタルのように複製したり共有したりできません。
そのため、花1セットの料金がそのままかかります。
※在庫過多になっている花をサブスクように回す場合は花代自体は安く原価計算されるケースもあります。
あとは配送料金など間接費用が乗っかるので、花屋で花を買うより高くなるケースがあります。
費用面でメリットがないのなら、デジタル以外のモノを扱うサブスクのメリットは何でしょうか。
それは「手間」です。
花のサブスクでいうと、花屋に花を買いにいく手間や花を選ぶ手間が省略されます。
「家に花を飾りたいけど買いにいく暇がない」
「季節の花がわからない」
そのような方のために、花屋さんが定期的に花を送ってくれるので、
買いに行かずとも、花屋さんが選んだ季節の花が届きます。
なので、「買いにいく手間」「選ぶ手間」とサブスク費用を天秤にかけて、利用すべきかを検討すればいいのかな、と思います。
サブスクの隠されたメリット
最後に、サブスクの隠されたメリットを紹介します。
サブスクとは多くの場合、ウェブ申請します。
年齢とか性別とかを登録したアカウントでサービスを利用することで、サービス提供側にデータが残ります。
「女性の登録者が多い」
「40代主婦層が多い」
「30代にはこの花が人気がある」
「特定の地域は利用者が低い」
そういうデータをサービス提供側がうまく活用できれば、サービスの向上や新たなサービスが誕生する可能性があります。
サービス提供側のDXですね。
まとめ
- サブスクとは「会員限定サービス」
- モノではなくサービスの享受
- デジタル系サブスクは安い
- 非デジタル系は安いとは限らない
- サブスクの利用者増はサービスの進化に繋がる