ブラック企業に勤めてたんだが俺はもう大丈夫かもしれない
私はブラック企業に勤めていました。
それはもう今だからこそ笑えるブラックエピソード満載で、
ブラック企業って実在するんだなーと今になって思います。
今回はブラックエピソードの一部を紹介しつつ、当時の私の失敗と、振り返ると良かったと思えた部分を記します!
中小企業奮闘記のエピソードゼロとしてお楽しみくださいませ!
入社まで
私は新卒でとある上場企業にSEとして採用していただきました。
リーマンショックの影響もあって、景気が決して良くない中で、上場企業に拾っていただけたのは、本当に嬉しくて、張り切って働くぞ!と考えていました。
そもそも、私は外国語学部卒で、技術のことはズブの素人でした。
教職を志して高校英語の教員免許も取得してますが、在学中に教職という仕事のブラックな環境に嫌悪感を感じ、教職になるのはやめました。
就活は何となく営業職で探していました。
これといった特技もなく、何となく1番募集の多い営業職を志望していました。
しかし、ある日のこと、求人サイトを見ていると、エンジニアの求人でも文系募集のものが多いことに気付きました。
だったら、これからの時代、プログラミングは覚えておいた方がいい!と思い、就活の方針をエンジニアに転換しました。
内、1社が内定をくれた上場企業でした。
社長との最終面接では、回答に少しでも間が空いてしまうと、
「落とすよー」
と言われ、何とか間を開けないように喋りながら話を整理していました。
今考えたら圧迫面接気味でしたが、当時はそんなこと気にならず、ちょっと怖い人だなー、くらいでした。
内定はその日のうちにいただきました。
入社1年目
同期は10人でした。
入社後1か月くらいは研修期間でした。
Accessを中心に、プログラミングを勉強しました。
研修期間の途中、新人歓迎会がありました。
とある役職者の方の挨拶が忘れられません。
「君たち(新人)は会社の負債です。」
「戦力になるまでは、お金をもらって勉強しているのだということを肝に銘じてください」
「だいたい3年間くらいは負債です。そこから会社に借金を返していってください」
2年半で辞めたわたしは借金大王ですね。
業務が始まると、一年目は勤務実績ないので、みなし残業に出来ない、とのことで上長から許可が出るまでは残業禁止、15分単位で残業がつくので定時ダッシュするように言われました。
これだけ聞くと、ホワイト企業ですよね。
1月くらいのある日、帰りにエレベーターで社長と一緒になりました。
翌日、上司に呼ばれ、なぜ残業していないのか?とお叱りを受けました。
上司は社長に、お前の部下はなぜ残業していないんだ?とお叱りを受けたそうで、そのまま私にぶつけてきたそうです。
残業してもいいならしますけど、何か仕事ありますか?と聞くと、何か考えるけど、何もなくてもとりあえず定時ダッシュはするな、と指示をいただきました。
ほどほどに残業しはじめたある日、
上司から、土曜日空いてるか?と聞かれました。
大丈夫ですけど、何か仕事ですか?
と聞くと、
いや、また考えるけど出勤することにしといてね、
って言われました。
聞くところによると社長に、
お前の部下は何で土曜日に出勤していないんだ?
と、お叱りを受けたそうです。
なので、とりあえず土曜日に出社させようという魂胆のようでした。
結局、金曜日にカスタマイズの仕様書渡されて、よろしくーって言って上司は定時に帰って行ったので、その日のうちに終わらせて土曜日は出社しませんでした。
退職まで
2年目以降、後輩もできて任される仕事も増えてきました。
同時に何個ものプロジェクトにアサインされるので、退社はいつも23時以降でした。
タイムカードは工数計算を抑えるために18時に押します。
そして、会社は今までにない超特大案件受注がほぼ確定!となり、私は退職を決意しました。
どう考えても会社のキャパが足りてなく、全員パンクするしかないと思えたからです。